韓国市場へのビジネスの進出など、翻訳が必要となるシーンが年々増加しています。韓国語は日本語と類似点が多いものの、ハングル文字など特有の文字などがあり翻訳に注意が必要となる言語です。
当記事では、翻訳の目安料金、優れた依頼先を見つけるポイントなどを紹介します。韓国語翻訳を依頼しようと検討している方は、ぜひ参考にしてください。
韓国語翻訳にかかる目安料金

韓国語翻訳は依頼する文書の難易度や分野によって値段が異なります。
翻訳言語 | 料金相場(文字単価) |
---|---|
日韓翻訳 | 5円~8円 |
韓日翻訳 | 6円~9円 |
英韓翻訳 | 10円~16円 |
中韓翻訳 | 7円~11円 |
優良な翻訳会社を見つける3つのポイント

優れた依頼先を見つける3つのポイントについて紹介します。どんな翻訳会社を選べばよいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
①翻訳会社の韓国語翻訳実例の多さ
韓国語翻訳は英語や中国語と比較すると翻訳実績が少ない会社が多いため、会社の実績のみを見て選ぶと失敗をする可能性があります。
そのため、翻訳会社全体の実績だけではなく、韓国語翻訳の実績が充実している会社を選ぶのがおすすめです。依頼をしたい分野の韓国語翻訳実績があるかどうかも確認しましょう。
②フォント調節も含むDTP制作業務
パンフレットやカタログなどの韓国語翻訳を依頼する場合は、DTP制作業務が任せられる会社がおすすめです。DTP業務はパソコン上でデータを編集し、印刷物を作成することです。
韓国語には分かち書きなど特有の表記ルールがあり、文書の翻訳のみを依頼するとその後の編集で苦労をすることがあります。例えば、翻訳された文書の編集で、誤った位置で改行をすると文の意味が変わってしまいます。
また、韓国語はハングル文字を使用するため、フォントの調節も必要となってきます。パンフレット作成など、翻訳後に編集が必要となる場合は、DTP制作業務を依頼できる会社に任せると安心です。
③高品質な翻訳のためのスキルをもつ人材
翻訳会社の実績だけではなく、高品質な翻訳のための高いスキルをもつ人材が所属していることも会社選びのポイントになります。具体的にどのような人材がいればよいのかを解説していきます。
依頼する分野の修士・博士号を有する翻訳者
品質の高い韓国語翻訳には、語学力と依頼する分野の専門知識が必要です。専門分野の修士・博士号の有無は専門的な知識があるかどうかの判断基準になります。
翻訳者の経歴に関しては翻訳会社のホームページ上に記載されていない場合もあるため、その場合は直接問い合わせて専門分野の修士・博士号を有する翻訳者を希望してください。
また、修士・博士号の有無以外に、専門分野での実務経験も判断基準の1つになるので、そちらも確認してみてください。
特有の表記ルールに対応できるネイティブチェッカー
韓国語には分かち書きや外来語のハングル表記など、特有の表記ルールがあります。そのため、韓国語の自然で正確な翻訳にはネイティブチェッカー、もしくはネイティブ翻訳者が欠かせません。
日韓翻訳の場合はネイティブ翻訳者、韓日翻訳は日本語ネイティブによる翻訳と韓国語ネイティブチェッカーの組み合わせがおすすめです。
韓国語翻訳者としての実務経験3年以上
経験豊富な韓国翻訳者が少ないため、翻訳会社によっては経験が浅い翻訳者がいる場合があります。経験年数は品質の高さにもつながるため、経験不足な翻訳者は避けた方が賢明です。
翻訳会社に韓国語翻訳を依頼する場合は、最低でも実務経験が3年以上の翻訳者を指定するのをおすすめします。
翻訳時に注意が必要な韓国語特有の表記ルール

韓国語には分かち書きなど特有の表記ルールがあり、翻訳をする際には注意が必要となります。そのため、文書など長文の韓国語を機械翻訳することはおすすめできません。
単語の間にスペースを入れる”分かち書き”
韓国語では文節にスペースを入れて区切る書き方をしますが、これを分かち書きといいます。スペースを入れる場所によって意味が大きく異なるため、翻訳時には注意すべき表記ルールです。
例えば、”못하다”で「苦手である」という意味になりますが、1つスペースで区切り”못 하다”とすると「~することができない」という意味になります。
このように、スペースの位置で意味が変わる韓国語では、日本語のように好きな場所で改行をすることができません。翻訳者は適切な場所でのスペース入れや改行をする必要があります。
英語などの外来語のハングル表記
韓国語では英語などの外来語はそのままの発音をハングル文字で表します。この表記ルールは、韓国の外来語表記法で規定されています。
翻訳における注意点として、日本では外来語としてカタカナで表されているものが、韓国では韓国語特有の単語がある場合があります。そのため、カタカナ表記のものを韓国語に翻訳する際には注意が必要です。
人名などの漢字併記
韓国語では基本的にハングル文字を使用するということを説明しましたが、人名など一部では今も漢字が併記されるケースがあります。
人名には人名用漢字が使用されますが、その他にも正確に内容を記載する必要がある契約書などでは、漢字の併記がされる場合があります。
翻訳を依頼する場合は、漢字併記をどう扱うのかを決めてから、もしくは翻訳会社に相談をしてから依頼をしてください。
韓国語翻訳の人材不足による影響に注意

日本語と類似点が多いものの、特有の表記ルールなどがある韓国語では、スキルの高い翻訳者が必要になります。
しかし、年々需要が高まっている韓国語翻訳者の数は、需要に比べて少ないのが現状です。質の高い韓国語翻訳には能力がある翻訳者が必要なため、数が少ない経験豊かな翻訳者に依頼が集中してしまいます。
経験豊富でスキルが高い韓国語翻訳者は貴重な存在のため、納得のいく翻訳を依頼できた場合は継続依頼をするのがおすすめです。
韓国語翻訳の実績がある翻訳会社に依頼をしよう

韓国語は特有の表記ルールなどがあり、翻訳には注意が必要な言語です。また、英語や中国語の翻訳よりも実績数が少ない場合もあり、信用できる会社選びが重要となります。
当記事の内容を参考にして、韓国語翻訳を実績があり信頼できる翻訳会社に依頼してください。
