マレー語は、マレーシアを始めシンガポールやブルネイなどで使われている公用語です。これらの国に企業進出を考え、マレー語の翻訳が必要となったときに、どのくらい費用がかかるのか、どこの翻訳会社が対応してくれるのかなど、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、マレー語翻訳において翻訳会社を選ぶときに大切な3つのポイントをあげて、オススメの翻訳会社を紹介していきます。
- 翻訳の分野は専門的か
- 文章は社内向けか社外向けか
- 継続的に翻訳が必要になるか
マレー語翻訳の際の注意点なども解説していきますので、おすすめの翻訳会社を知りたい人はぜひとも参考にしてみてください。
翻訳会社マイスターでは翻訳会社22社で徹底比較を行い「品質重視」「コスパ重視」「価格重視」の3つの視点からおすすめの翻訳会社を選定しました。翻訳会社選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
マレー語翻訳におすすめの翻訳会社5社一覧表
WIPジャパン | 翻訳センター | JOHO | アットグローバル | 知財コーポレーション | |
料金 (日本語⇒マレー語) | 問い合わせ | 問い合わせ | 1文字19円〜 | 1文字15円 | 問い合わせ |
料金 (マレー語⇒日本語) | 問い合わせ | 問い合わせ | 1文字19円〜 | 1文字18円 | 問い合わせ |
品質 | 翻訳意図の丁寧な説明あり | 納品後のアフターサービスが徹底 | 翻訳に関する全省庁統一(指名競争)資格あり | FORTUNEトップ10の企業からも複数受注 | 品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001:2008の認証を取得 |
スピード | 4営業日以内 | 不明 | 4営業日以内 | 3営業日以内 | 不明 |
実績 | 取引企業数:累計約7,000社 | 取引企業数:累計約4,400社 | 国内外の企業などと多数実績あり | 取引企業数:累計1,000社以上 | 顧客の9割以上は出願人企業 |
知名度(検索数) | 170 | 2900 | 10 | 140 | 320 |
翻訳言語数 | 139ヵ国語 | 80ヵ国語 | 25ヵ国語 | 40ヵ国語以上 | 25ヵ国語 |
総合評価 | フォローアップが丁寧! | 知名度はあるが費用感は合わない | 翻訳依頼が初めての方におすすめ | 初めて依頼する場合にもおすすめの翻訳会社 | 一般の翻訳向けの会社ではない |
マレー語翻訳におすすめの翻訳会社5選
今回は、マレー語翻訳を依頼するのにおすすめな5つの翻訳会社をご紹介します。料金や品質はもちろん、これまでの実績や担当者の対応などを総合的に評価して作成したランキングです。どの会社も、品質やコスパに優れた会社ばかりですよ。
1.WIPジャパン
料金(日本語⇒マレー語) | 問い合わせ |
料金(マレー語⇒日本語) | 問い合わせ |
品質 | 翻訳意図の丁寧な説明あり |
スピード | 4営業日以内 |
実績 | 取引企業数:累計約7,000社 |
知名度(検索数) | 170 |
翻訳言語数 | 139ヵ国語 |
総合評価 | 担当者のフォローアップが丁寧に行われており、初めての翻訳でも安心 |
会社説明
WIPジャパンは、公的機関や国内外の有力企業、研究機関などのクライアントを抱える大手の翻訳会社です。これまでに、24年の翻訳実績・累計で7,000社との取引実績があります。
また、世界139カ国の多言語翻訳サービスを提供しており、そのほかにも語学能力に優れた専門性のある人材派遣や海外向けウェブサイトの構築・運用など、幅広いサービスを展開しています。
WIPジャパンでは、マレー語をはじめとする全言語でネイティブ翻訳者を採用しており、翻訳試験に合格したプロの翻訳者が翻訳を行っています。翻訳にあたっては、コーディネーターが細部までヒアリング行うなど丁寧で、初めて翻訳を頼む方にもおすすめできる翻訳会社です。
WIPジャパンの口コミ
私たちのようなサイトの運営者側からすれば、意味が間違っていない訳文であるだけでは意味がない。不動産とか賃貸といった必要なキーワードが全体にちりばめられていて、SEOにも対応できる訳文であることが重要です。SEO対策にまで対応いただけると聞き、安心できるなと思いました。
引用元:WIPジャパン公式HP お客さまの声
2.翻訳センター
料金 (日本語⇒マレー語) | 問い合わせ |
料金 (マレー語⇒日本語) | 問い合わせ |
品質 | 納品後のアフターサービスが徹底 |
スピード | 不明 |
実績 | 取引企業数:累計約4,400社 |
知名度(検索数) | 2900 |
翻訳言語数 | 80ヵ国語 |
総合評価 | 知名度はあるが費用感は合わない |
会社説明
翻訳センターは、高いクオリティの翻訳サービスを提供している、業界で最も知名度のある翻訳会社です。
納品後60日以内なら何度でも質問できるなど、サポート体制もしっかりしとしており、納品された内容に満足できない場合でも、無料で修正および再構成を行ってくれます。また、「品質管理推進部」という部署を設置して翻訳の品質向上に努めており、専門性や読みやすさなど20の観点から翻訳者を評価しています。上場企業や官公庁からの依頼も多く、実績豊富で信頼感が高い翻訳会社です。
ただ、料金設定は比較的高いため、予算にあまり余裕がない場合は他社への依頼を検討したほうがよいでしょう。逆に、高いコストを払ってでも高品質な翻訳を希望する場合は、有力な候補となります。
翻訳センターの口コミ
いつも大変お世話になっています。迅速な対応に感謝します。品質も素晴らしく、アドバイスも的確でした。
引用元:翻訳センター公式HP お客様の声
3.JOHO
料金 (日本語⇒マレー語) | 1文字19円〜 |
料金 (マレー語⇒日本語) | 1文字19円〜 |
品質 | 翻訳に関する全省庁統一(指名競争)資格あり |
スピード | 4営業日以内 |
実績 | 国内外の企業などと多数実績あり |
知名度(検索数) | 10 |
翻訳言語数 | 25ヵ国語 |
総合評価 | 翻訳依頼が初めての方におすすめ |
会社説明
JOHOは、英語翻訳サービス・多言語翻訳をリーズナブルな価格で提供する翻訳会社です。
取り扱い言語は、英語のほかにアジア系の言語や欧州言語などに対応しています。同社には、日本の大学院を修了したネイティブスピーカーや、外国と日本の両方の大学で学んだ経験をもつ翻訳者などが多数在籍しており、さまざまな専門分野の依頼にも高品質な翻訳を提供可能です。
また、一般的なビジネス文書から、教育・研修関係、機械・工業関係まで、幅広く幅広く対応しており、国内外の公的機関からも品質と機密管理体制が高く評価されています。
問い合わせや見積などの対応も丁寧で、初めて翻訳を依頼する方にもおすすめできます。
JOHOの口コミ
Q.翻訳後に公的機関に提出したいのですが。
A.文章を翻訳したものを公的な証明として使用する場合、多くは翻訳会社発行の翻訳証明書の添付が必要になります。弊社では、そのような用途にも十分に対応しうる翻訳はもちろんのこと、翻訳証明書の発行も承っております。(翻訳証明書の発行には、別途書類作成代金および郵送料が必要になります。)
引用元:JOHO公式HP 法律・契約書の翻訳に関するQ&A
4.アットグローバル
料金 (日本語⇒マレー語) | 1文字15円 |
料金 (マレー語⇒日本語) | 1文字18円 |
品質 | FORTUNEトップ10の企業からも複数受注 |
スピード | 3営業日以内 |
実績 | 取引企業数:累計1,000社以上 |
知名度(検索数) | 140 |
翻訳言語数 | 40ヵ国語以上 |
総合評価 | 初めて依頼する場合にもおすすめの翻訳会社 |
会社説明
アットグローバルは、2002年の創業以来、一貫して翻訳サービスを提供してきた翻訳会社です。これまでの翻訳実績は10万件以上、在籍翻訳スタッフは1,700名を数えます。
インドネシア語、マレー語、カンボジア語、ラオス語などのアジア言語、ヨーロッパ言語、中東やアフリカ言語など、40種類以上の言語に対応可能です。また、ビジネス文書からIT、法務、金融まで、さまざまな分野の専門家が翻訳を行います。
実際の翻訳作業では、外國語圏と日本の文化や言語の違いを熟知したプロのネイティブ翻訳者が翻訳を行ったあと、熟練の校正者がダブルチェックを行うことにより、精度を高めています。
アットグローバルの口コミ
アットグローバルには、長くお世話になってきました。英語だけでなく、アジア言語に強みを持っており、共に取り組むことで弊社の弱い部分を補完できて助かっています。これからも、翻訳だけでなく、制作全般においてパートナーとして末永くよろしくお願いします。
引用元:アットグローバル公式HP お客様の声
5.知財コーポレーション
料金 (日本語⇒マレー語) | 問い合わせ |
料金 (マレー語⇒日本語) | 問い合わせ |
品質 | 品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001:2008の認証を取得 |
スピード | 不明 |
実績 | 顧客の9割以上は出願人企業 |
知名度(検索数) | 320 |
翻訳言語数 | 25ヵ国語 |
総合評価 | 一般の翻訳向けの会社ではない |
会社説明
知財コーポレーションは、1976年の設立以降数多くの実績を積み重ねてきた特許翻訳の専門翻訳会社です。取引先の90%以上が出願人企業であり、特許翻訳のスペシャリストであることがうかがえます。また、知財サービスの専門家としての実績も着々重ねており、注目を集めています。
主な対応分野は、情報・通信分野や医療・バイオ分野などの特許関係や法律文書関係などです。対応言語は、英語、アジア系言語、欧州言語など25ヶ国語に対応しています。
ただ、一般の翻訳向けの会社ではないので、目的に合う場合は候補として検討してみてはいかがでしょうか。
知財コーポレーションの口コミ
「日本語の原稿を大変良く読み込んでいることが翻訳文面からわかりました。技術理解のレベルも高く非常に驚きました。」
引用元:知財コーポレーション公式HP お客様の声
マレー語翻訳の目安料金
翻訳会社名 | 日本語からマレー語 (1文字当たり) | マレー語から日本語 (1ワード当たり) |
---|---|---|
インターブックス | 17円~ | 17円~ |
ジェスコーポレーション | 18円~ | 20円~ |
NAIway | 19円~ | 25円~ |
選ぶ翻訳会社や、翻訳文書の難易度によって異なります。1文字当たりの料金以外に、最低受注額が定められている場合がありますが、その額も翻訳会社によって差があるため注意が必要です。
また、マイナー言語のため、翻訳対応していてもホームページに料金が記載されていないこともあります。まずは、気になる翻訳会社に見積もりを取ることがおすすめです。
マレー語翻訳の注意点!
マレー語翻訳では、方言の差や宗教観など翻訳を依頼する前に知っておきたい注意点がいくつかあります。翻訳会社に依頼をする前に、ぜひ参考にしてください。
マレー語の方言の差
マレーシア以外に、シンガポールとブルネイでも公用語とされている言語なので、地域によって方言に差があるのが特徴です。
ターゲット地域がマレーシアなのに、ボルネイ出身の翻訳者による翻訳の場合、語彙などに差が出てしまう可能性があります。そのため、基本的にはターゲット地域出身のネイティブ翻訳者に依頼をした方がよいでしょう。
- マレーシア
- シンガポール
- ブルネイ
宗教観とハラール認証
マレーシアでは、国民の6割がイスラム教徒です。そのため、マレーシアの市場に日本のサービスや商品を展開する場合は、言語だけではなくハラール認証など宗教に合わせた対応が必要となります。
マレーシアでのハラール認証を取得するのは難易度が高いと言われており、必要な書類の正確な翻訳も欠かせません。高品質な翻訳が期待できる翻訳会社を見つけることも重要になります。
ハラール認証とは、イスラム教の教えに従って製造・調理されたことを示す制度
英語翻訳が適している場合も
使用する国やビジネスシーンによっては、英語翻訳の方が適している場合があります。
例えば、シンガポールでは他にも英語を公用語としているため、ビジネスシーンの多くでは英語を使用します。シンガポールの企業が相手の場合はマレー語ではなく、英語への翻訳が適している場合があります。
シンガポール以外に、マレーシアやブルネイでもビジネスシーンでは英語を使うことがあるため、契約書などは英語でも可能な場合もあります。
どちらの言語に翻訳すればよいのかは国や状況によって異なるため、翻訳が必要となるシーンによって判断するのがおすすめです。
インドネシア語での代用は不可能
マレー語とインドネシア語は、よく似ている言語として知られていますが、インドネシア語での代用は不可能です。
お互いの言語で話しても意思疎通ができるほど似ている両言語ですが、語彙などに違いがあるため、代用をすると誤訳になってしまう恐れがあります。
意味 | マレー語 | インドネシア語 |
---|---|---|
警察 | polis | polisi |
木曜 | Khamis | Kamis |
店 | kedai | toko |
上の表の「警察」や「木曜」のように、意味が同じでスペルが似ている単語や、「店」のように意味もスペルも全く違う単語などがあります。さらに、同じスペルで違う意味を持つ単語も存在します。
スペル | マレー語の意味 | インドネシア語の意味 |
---|---|---|
pejabat | オフィス | 公務員 |
kereta | 車 | 列車 |
同じ意味で似ているスペルの単語、意味もスペルも全く違う単語、スペルが同じで意味が違う単語があります。このことからも、インドネシア語で代用ができないことが分かります。
マレー語翻訳には高レベルなネイティブ翻訳者が必要!
質を求めるのであれば、能力が高いネイティブ翻訳者が必要となります。そのため、翻訳会社を選ぶ際には、料金が安い翻訳会社よりも翻訳者の実績がある会社を選ぶのがおすすめです。
ターゲット地域出身の翻訳者
国による方言の差に対応するには、翻訳ターゲット地域出身国の翻訳者に依頼するのが1番適しています。
マレーシア出身も、ブルネイ出身も同じマレー語ネイティブになるため、気になる場合は出身国を確認してみましょう。
また、マレーシア国内でも方言の差があります。そのため、標準語に翻訳したい場合は、方言が強い地域出身の翻訳者は適していません。
ターゲット地域出身者がいれば最も理想的ですが、そうではない場合は、翻訳依頼前に、方言に注意して翻訳をするように伝えるようにしてください。
書き言葉と話し言葉の使い分け
書き言葉と話し言葉に分かれています。高い品質を得るためには、書き言葉と話し言葉を適切に使い分けて翻訳をする能力が必要です。
マレー語ネイティブでも無意識に使い分けているため、文書の翻訳を誤って話し言葉で翻訳してしまうこともあります。そういったミスがないように、翻訳者として勤務歴が長い実績のある翻訳者を選ぶのがおすすめです。
また、書き言葉と話し言葉の使い分けによるミスを避けるためには、優秀なネイティブチェッカーがいる、などチェック体制が万全な翻訳会社を選ぶことも重要です。
注意点に気を付けてマレー語翻訳を依頼しよう
当記事ではマレー語翻訳の目安料金や注意点などを解説しました。当記事の内容を参考にして、注意点に気を付けながらマレー語翻訳を依頼してみてください。
最後に、記事の内容を簡単に下記にまとめましたので、参考にしてください。
- 日本語からマレー語=17円~
- マレー語から日本語=17円~
- 方言の違いに気を付ける
- 宗教観(イスラム教)とハラール認証に注意
- シーンによっては英語翻訳が適している場合がある
- インドネシア語での代用は不可能
- ターゲット地域出身のネイティブ翻訳者がおすすめ
- 書き言葉と話し言葉の使い分けができる翻訳者・チェッカーが必要
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