あらゆるジャンルにおいて、世界中と取引をすることが増えた現代。しかし、すべての日本人が英語やその他の外国語をマスターしているわけではないので、資料や論文を作るのは大変ですよね。
今回は、手軽に翻訳ができる「翻訳サービス」について紹介します。グローバル化が進む現代において、必要不可欠なサービスです。
翻訳サービスを利用すれば、プロやネイティブに本格的な翻訳の依頼ができます。また、簡単な日常会話やチャット、メール程度であればAI翻訳サービスでも十分に対応可能です。
当記事では、翻訳サービスの基本的な情報について紹介します。翻訳サービスを利用するときのポイントも解説してくので、最後まで読んで参考にしてみてください!
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翻訳サービスとは
翻訳サービスとは、インターネット上で翻訳を依頼できる(翻訳できる)サービスのこと。「プロの翻訳者による翻訳サービス」「AIによる自動翻訳サービス」の2種類があります。
「プロの翻訳者による翻訳サービス」は翻訳の完成度が高く、契約書など重要な書類でも任せられます。ビジネスや医療、IT、経済、政治など……さまざまなジャンルに特化した翻訳者を選んで依頼できるので、仕事で使う文書を翻訳するならプロに依頼するのがおすすめです。
「AIによる自動翻訳サービス」は「Google翻訳」「Deepl翻訳」などがあります。AIによる自動翻訳の精度はかなり高くなってきており、日常的な会話やWEBサイトの閲覧、趣味程度に利用するには便利です。しかし、細かいニュアンスや意味の違いが発生するので、重要な資料作成などビジネスのための使用には向きません。
ビジネスの場であっても簡単なやりとりをする程度なら、AI翻訳でも十分に可能。状況に合わせて「プロの翻訳者による翻訳サービス」と「AIによる自動翻訳サービス」をうまく使い分けるのがベストです。
翻訳サービスの違い【会社・個人・AI】
「プロの翻訳者による翻訳サービス」を利用する場合は、以下の2パターンがあります。
- 翻訳会社に依頼する
- 個人に直接依頼する
また「AIによる自動翻訳サービス」もありますが、それぞれにどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、各翻訳サービスの特徴や違いについて解説します。
会社の翻訳サービス
翻訳会社に依頼する場合、成果物は最低限のクオリティが保たれます。なぜなら、複数人のスタッフやネイティブによるチェック体制が整っているからです。
大手企業や官公庁との取引がある翻訳会社であれば、信用度も高まります。契約書などの重要な書類でも、安心して任せられるでしょう。
また、翻訳会社によっては世界中の有力な翻訳者とネットワークがあるので、マイナーな言語や専門性が高いジャンルの翻訳でも依頼しやすいのがポイント。自力で1から翻訳者を探すよりも、効率よく有力な翻訳者とマッチングできます。
ただし、依頼者と翻訳者の間に翻訳会社のスタッフが介入するので、対応に時間がかかることも。会社独自の制約やルールなどもあるため、融通が利きにくいのはデメリットに感じられるかもしれません。
個人の翻訳サービス
個人事業主やフリーランスの翻訳者に依頼することも可能です。ホームページやSNS、クラウドソーシングサービスなどを利用して直接翻訳を依頼できます。
会社に所属している翻訳者と違い、個人の翻訳サービスは自分で仕事を取っていかなければなりません。自力で仕事が取れるのですから、それなりに優秀な翻訳者である場合が多いです。
優秀な翻訳者を見つけることができれば、クオリティが高い成果物を得ることができます。依頼者と翻訳者が直接やり取りできるので、納期や費用などの融通が利きやすいことも個人の翻訳サービスのメリットです。
ただし、中には学生やアルバイト感覚で翻訳を行っている低レベルな翻訳者もいるので要注意。個人の翻訳サービスは、翻訳会社よりも信用度が劣ってしまうのがデメリットといえるでしょう。
AI翻訳サービス
AI翻訳サービスは、文章を入力するとAIが自動で読み取って翻訳するサービスのこと。
- Google翻訳
- Deepl翻訳
- Weblio翻訳
上記は有名なAI翻訳サービスです。他にも数多くのAI翻訳サービスがあり、高い精度の翻訳を実現しています。
無料で使えるものが多く、無料でもかなりクオリティが高いので日常会話やあいさつ程度のチャット、海外サイトからの情報収集などには十分に使用できます。細かいニュアンスの違いはどうしても発生してしまいますが、無料で手軽に使えるのがメリットです。
有料で使えるAI翻訳はより精度が高く、専門的なジャンルに対応できます。海外の技術者と頻繁にやり取りを行う必要がある企業は、有料のAI翻訳を導入するのが効果的です。
しかし、どうしても細かいニュアンスや意味の違いが生じる可能性が高く、重要な資料や論文の翻訳には向きません。会話やメールなどではAI翻訳サービスを利用しつつ、重要な資料等の作成はプロの翻訳者に依頼するのが賢明です。
翻訳サービスの料金
会社で使う資料や論文を英文にするなら、プロの翻訳者による翻訳サービスを使うのが確実です。プロの翻訳者なら、細かいニュアンスや専門的な言い回しでも適正に翻訳してくれるので、安心して任せられます。
では、翻訳サービスに外注する場合はどれくらいの費用が掛かるのでしょうか。
ここでは、翻訳サービスの費用相場を紹介します。無料で使えるAI翻訳と有料のAI翻訳についても解説していくので、コスト面で悩んでいる人は参考にしてみてください。
文字数×単価(円)で決まる
翻訳サービスの費用は、基本的に文字数×単価(円)で決まります。日本語→英語の翻訳なら「1文字5円~20円」が相場です。
また、会社によりますが英語→日本語の翻訳はワード数×単価(円)で設定されている場合が多いです。1ワード20~30円が相場。翻訳者を指名したり、校正や校閲などのオプションサービスを付けると費用が加算されます。
対応言語・ジャンルによる料金の違い
英語などメジャーな言語の翻訳は、基本的に安く翻訳できる場合が多いです。しかし、マイナーな言語は翻訳できる人が少なく、高額になる傾向にあります。
また、専門性の高いジャンルほど単価が高額です。医療や経済、ITや各種研究など……それぞれのジャンルに精通した翻訳者に依頼しなければならず、その分高額になります。
例えば、英語とスワヒリ語の資料が両方あるのであれば、英語の資料を翻訳した方が安く翻訳できます。日常的なメールと医学論文であれば、日常的なメールの方が安いということです。
AI翻訳サービスは無料版と有料版がある
無料のAI翻訳は、以下のような状況に適しています。
- 旅行や日常会話
- あいさつ程度のチャット
- 海外サイトからの情報収集
多少のニュアンスの違いが生じても、それほど問題ないのであれば無料のAI翻訳サービスで問題ありません。海外サイトからの情報収集に関しても、写真やイラスト等である程度認識できるのであれば、無料のAI翻訳で問題ないでしょう。
有料のAI翻訳サービスを使う場合、1アカウントあたり3000円~10000円程度が相場。有料のAI翻訳だと、専門的な内容でも高い精度で翻訳できます。下記のように、日常的にAI翻訳を利用するのであれば有料版の導入がおすすめです。
- 海外の技術者との専門的な会話
- 専門的な内容(説明書等)の読み取り
- 頻繁に海外のクライアントとチャットをする
海外のクライアントや技術者と、日常的にチャットやメールなどのやり取りをする必要がある場合は、有料版のAI翻訳を導入しておくのが安心。毎回プロの翻訳者に依頼する必要がなく、大幅なコストカットと効率化が期待できます。ただし、有料版のAI翻訳でも重要な書類等を作成する場合は、最終的に専門家のチェックが必要です。
翻訳サービスはどこまで使える?
仕事で翻訳サービスを利用する場合、どこまで任せられるのでしょうか。他社の人に翻訳を任せても、意味の違いなどが発生してトラブルになったら大変です。
しかし、自社で専門の翻訳者を雇うにはコストがかかります。多言語を扱う場合も多くあるので、やはり翻訳サービスの方が手軽です。
ここでは、各項目においてどの程度翻訳サービスが使えるか解説していきます。
ビジネスメール
専門性の低い内容やあいさつ程度のメールなら、AI翻訳でも十分な場合が多いです。有料版のAI翻訳を導入すると、より精度の高い翻訳が可能になります。
ただし、専門性の高い内容や指示をしなければならない場合は、プロの翻訳者による翻訳サービスを使うことも検討してください。クラウドソーシングサービスなどで個人に依頼すると、短い文章でも安く迅速に対応してくれる可能性が高いです。
翻訳会社に依頼する場合、短い文章だと単価が高額になる傾向にあります。ビジネスメールを翻訳会社に依頼する場合は、大量発注するのがおすすめです。
宣伝・広告
宣伝・広告など、自社の看板になるようなものであれば翻訳会社に依頼するのが確実です。AI翻訳などを使ってニュアンスに違和感が出ると、うさん臭く感じられてしまいます。
難しい内容でなければ、クラウドソーシングサービスで個人に依頼するのもおすすめ。迅速かつ融通のきく対応で、コスパ良く翻訳を依頼できます。
しかし、やはり翻訳会社に依頼するのが最も効率的。1から優秀な翻訳者を探すのは大変なので、予算に余裕があるなら翻訳会社に任せるのが確実です。宣伝・広告は会社の利益に直結するので、予算をかけてでもクオリティの高い翻訳を追求しましょう。
プレゼンや会議の資料
プレゼン資料や会議資料などは、できれば翻訳会社に依頼してください。有料版のAI翻訳も使えないことはないのですが、意味やニュアンスの違いが発生したときに損失が出る可能性があるのならおすすめしません。
会議資料などの翻訳に特化している翻訳会社もあり、基本的に素早く対応してくれます。機密情報であっても、相手が翻訳会社であるなら守秘義務を守ってくれる場合が多いので安心です。
フリーの翻訳者でも信用できる人物であれば問題ないのですが、クラウドソーシングサービスなどを使う場合は慎重に選んでください。プレゼンや会議資料の場合、会社における重要な情報が記載されている場合が多く、誰だか分からない人に任せるのは不安が残ります。
コストカットのためにクラウドソーシングサービスなどを使って依頼するなら、経歴や評価をしっかり確認した上で、NDA(秘密保持契約)を取得している人と契約することを心がけましょう。
契約書等の重要書類
契約書や重要事項説明書など、とにかく重要な書類であれば翻訳会社に依頼しましょう。信用できるフリーの翻訳者がいれば、個人でもOKです。
クラウドソーシングサービスで信頼できる人を1から探すよりは、翻訳会社に依頼した方が確実。機密事項についても安心して任せられます。多少高くても、大手企業などと取引がある翻訳会社なら信用度も高いのでおすすめです。
WEBサイト閲覧や日常会話程度なら無料AI翻訳でOK
情報収集のためのWEBサイト閲覧や日常会話程度の翻訳であれば、無料のAI翻訳でも十分に対応できます。専門的なものでなければ、それほど意味やニュアンスや翻訳に違いが生じることはありません。
無料のAI翻訳でもかなり精度が高いので、状況に合わせて積極的に利用しましょう。出張等があるときはAI翻訳アプリ等も利用すると便利です。多くの無料AI翻訳サービスがあるので、自分に合うものを探してみてください。
翻訳サービスを使って手軽に世界と取引しよう
翻訳サービスを使えば、世界中の人や会社と取引できます。グローバルな業務展開ができれば、企業経営において大きな強みになることは確実です。
翻訳会社を使えば、世界中の優秀な翻訳者と素早くマッチングできます。クラウドソーシングサービスなどを使って個人に頼めば、大幅なコストカットも可能です。
AI翻訳も精度が上がってきているので、簡単な翻訳や海外サイトの閲覧程度なら十分に使えます。自社に合う翻訳サービスを利用して、可能性を広げましょう!
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