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初心者ガイド

翻訳会社への依頼時の流れは?準備から完成まで徹底解説

「自社の製品を他国展開のために翻訳したい」、「資料を海外イベント用に翻訳したい」など、ビジネスで翻訳のニーズが生じることはしばしばあるでしょう。

そして社内で翻訳ができない場合、翻訳会社に依頼することを検討すると思います。それでは具体的に、どのように検討を進め、依頼すればよいのでしょうか。

まずは翻訳会社に依頼する前に、翻訳をしたいものをよく確認し、的確に伝えたり、納期や費用の調整したりしなくてはなりません。また、翻訳会社の流れを知っておくことで、スムーズに進めることが可能です。

この記事では、実際に翻訳会社に依頼すると決めたときに、必要な前準備から、翻訳会社の翻訳完成までの流れを順を追って解説しています。

押さえておきたいポイントについて詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

翻訳会社マイスターでは翻訳会社22社で徹底比較を行い「品質重視」「コスパ重視」「価格重視」の3つの視点からおすすめの翻訳会社を選定しました。翻訳会社選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。

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翻訳会社に依頼する前に

翻訳したいものがあり、いざ翻訳会社に依頼しようと決めた場合、事前に準備しておくとよいことは何でしょうか。

実際、大がかりな準備はまったく必要ありません。ただし、いくつかのポイントを押さえて事前に用意しておくと、スムーズに依頼できます。

たとえば、以下のような点を確認しておきましょう。

翻訳対象の原典に関する情報を確認する

翻訳者にとって、品質の高い翻訳を仕上げるために非常に重要となるのは、翻訳対象の原典に関する情報です。

情報が不明瞭であったり、不足していたりすると、翻訳の過程で不都合が生じ、結果的に求めていた品質に見合わない翻訳になってしまいます。

ですから、情報を翻訳会社に正確に伝えることがとても大切です。

翻訳会社は、原典の情報をもとに、スケジュールの合う適切な翻訳者を前もって確保します。そのため、見積もりや問い合わせをする段階から原典の情報が豊富にあれば、翻訳会社も早めに備えることができます。

たとえば、翻訳対象の原典の種類や用途(ウェブサイトのUI、パンフレット、会議資料、動画など)といった情報は、翻訳する際の難易度や専門知識の必要性にも関わるため有益な情報です。

次のような原典に関する情報をリストにまとめてみましょう。

  • 原典の種類や用途は何か。
  • 専門的な知識が必要なものか。
  • 原典のファイル形式は何か。
  • 原典の分量はどれくらいか。 etc.

希望納期を決める

納期は、翻訳の品質に影響するだけではなく、リリースのタイミングにも関わるため、慎重に設定しなくてはなりません。

たとえ高品質な翻訳者が翻訳しても、作業時間が十分確保できなければ、どうしても通常より品質は下がります。

また、万が一、途中で納期に変更が生じてしまうと混乱を生みます。やむを得ない場合以外は避けるべきですし、もし開始後に何らかの状況が変わるようであればなるべく早めに翻訳会社に伝えましょう。

当然ながら、納期に余裕があるほうが翻訳やチェックに時間をかけられます。そのため品質アップを期待できますし、翻訳工程のスケジュールの調整もしやすくなり、翻訳会社にとっても依頼者にとっても安心です。

また、翻訳時に質問が生じた場合の回答の反映や、翻訳後の微調整の工程の時間を取ることができれば、期待する翻訳に仕上げてもらえる可能性がいっそう高まります。

短納期だと、高品質な翻訳者がすでに埋まってしまっていたり、納期に間に合わせるために複数の翻訳者で翻訳を分けて進めざるを得なかったりすることがあります。

もちろん、具体的な工程のスケジュール調整は翻訳会社が行いますが、依頼前に最終成果物が必要な日を確定しておくのがよいでしょう。繰り返しますが、可能な限り、余裕を持って依頼するほうがベターです

予算を検討する

翻訳会社に依頼する際に気になるのが料金です。実際のところ、料金は翻訳会社によってまちまちです。ですので、どの程度の予算をかけられるかを事前に検討しておくとよいでしょう。

翻訳会社によっての差異だけではなく、より高品質な翻訳を求めるときや、その内容が高度である場合は、そのぶん費用がかさむこともあります。

翻訳料金の相場としては、英語から日本語への和訳で原文1ワード25~35円、日本語から英語への英訳で原文1文字20~30円程度です。

予算次第で、チェックの工程を追加または削減することもできるので、そのような点も含めて翻訳会社と相談しましょう。

その他の参考資料の有無を確認する

必須ではありませんが、原典のほかに翻訳時に参考になりそうな資料があれば、用意しておくとよいでしょう。実際のところ、翻訳は原典や依頼者の背景情報・背景知識をどれだけ持っているかで品質が変わってきます。

高品質な翻訳者だからといって、情報が足りなければ最適な翻訳を仕上げることは難しいです。参考資料があれば、原典だけでは把握できないイメージを補うことができます

また参考資料は、内容の補足だけに役立つものだけではありません。もし、過去に翻訳対象言語に翻訳したもの等があれば、言葉の表記や表現の選び方、文体の統一にもつながります。

翻訳会社の選定と見積もりの依頼

依頼前の準備が整ったら、実際に翻訳会社を選んで問い合わせてみましょう。見積もりを出してもらい、場合によっては複数の翻訳会社を比較して、依頼するかどうかを検討します。

そして、見積もりや納期等について合意となれば発注となります。

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依頼後の流れ

依頼後は、翻訳会社では希望納期に間に合うよう翻訳が開始されます。では、どのような流れで作業が行われているのでしょうか。順番に確認してみましょう。

基本的な流れは、以下のとおりです。納期や予算、あるいは翻訳会社によっては、工程が変わることもあります。

  1. 翻訳の準備
  2. 翻訳、レビュー、チェック
  3. 質問事項の解決と翻訳の修正
  4. レイアウトの確認と調整
  5. 納品

翻訳の準備

翻訳会社では大半の場合、翻訳を開始する前に、原典を翻訳しやすい形式に変換するなどといった作業ファイルの準備が行われます。これは、翻訳者が翻訳支援ツールを使用して翻訳を進める場合がほとんどだからです。

また、ファイルの準備とあわせて、翻訳者の確保が進められます。翻訳会社では、原典の種類や内容、納期などに応じ、スケジュールの空いている適切な外部翻訳者を探して打診します(社内で翻訳されることもあります)。

内容が複雑な場合、専門性が高い場合、納期が短くて調整が難しい場合などには、翻訳者の確保に多くの時間を要してしまうこともあります。

翻訳、レビュー、チェック

担当する翻訳者が決まると、翻訳者に作業が割り当てられて必要なファイルが渡され、翻訳が進められます。

この一次翻訳が終わった後、ほとんどの場合には別の翻訳者による二次翻訳(レビュー)があります。

そしてその後、ツール等も活用しながら最終チェックが行われます。

品質維持のため、このように三段階を経るのがもっとも一般的です。

ただし、翻訳工程は会社によってばらつきもありますので、必要に応じて確認しておくと安心です。

また納期によってはいくつかの工程の省略を避けられないことや、翻訳を分けて複数人で同時に進めざるを得ないことがあります。

以下の表は、1日で可能だとされている翻訳およびレビューの分量です。

納期の目安に参考にしてみてください。

英語から日本語日本語から英語
翻訳1500~2000ワード4000~5000文字
レビュー4000~6000ワード10000~15000文字
1日にできる翻訳とレビュー量のめやす
(原文の単語または文字数/日)
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質問事項の解決と翻訳の修正

翻訳進行中でも、原文が曖昧だったり、確認事項が生じたりすれば、翻訳会社から問い合わせがある場合もあります。質問にはなるべくすばやく回答できるようにするとよいでしょう。

翻訳中に不明点を早めに解決することで、その回答内容を翻訳に反映できるため、最終成果物の信頼度が高まります。

また、場合によっては、依頼者が翻訳をチェックし、より好みの表現にするために修正指示を入れる工程を含めることも可能です。

レイアウトの確認と調整

翻訳が終わったら、それが実際にどのように表示されるのか、原典と同じレイアウトで確認され、調整が行われます。

この工程があることで、翻訳時には目立たなかった誤訳や訳抜け等も気がつきやすくなり、より自然な翻訳に仕上がります。

また、たとえば翻訳対象が文書であれば、不自然なところで改行が入って読みづらくなっていないかや、ウェブサイトであれば、表示される個所に適した表現が使われているかなど、翻訳の正確さのみではない部分もチェックできるのがこの工程です。

このようにして、修正や調整が適宜繰り返され、最終的な翻訳が完成します。

納品

すべてのチェックが終わったら、最終成果物が依頼者に納品され、完了となります。

流れを把握して翻訳会社に依頼しよう

翻訳会社の料金や工程は翻訳会社によって違うこともありますが、依頼前・依頼後の流れは基本的にはさほど変わりません。

ですから、翻訳会社に依頼する際には、この記事で解説した準備をぜひ実施してみてください。

また、翻訳会社への依頼後の流れを把握しておくことは、求めている品質の翻訳を仕上げてもらうためにも大切です。

ぜひ参考にしていただいて、満足のいく翻訳をしてもらえるよう願っています。

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