翻訳を依頼する際、どのように翻訳会社を選べばいいのか悩んでいる方も多いでしょう。翻訳会社を選ぶなら、それぞれの会社の特徴やポイントを見極める必要があります。
ここでは翻訳会社選びのポイントやコツなどを詳しくご紹介します!翻訳会社を決めてしまう前に確認していきましょう。
翻訳会社マイスターでは翻訳会社22社で徹底比較を行い「品質重視」「コスパ重視」「価格重視」の3つの視点からおすすめの翻訳会社を選定しました。翻訳会社選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
翻訳会社選び3つのポイント
翻訳分野は専門的か?
医療や技術職など専門知識が必要な分野には、分野に精通した翻訳者が必要になります。
各業界ごとで独特なニュアンス、言葉の違い等を取り入れる必要があるため、翻訳文章が専門的であるほど業界に精通した翻訳者がを探さないといけません。
文章は社内向けか?社外向けか?
社内向けの文章であれば、ある程度予算を抑えて簡易的な翻訳のみで十分です。翻訳は料金が高くなるにつれ品質も向上するため、質を求められる社外向けの文書であれば費用は高くなることを覚えておくといいでしょう。
継続的に翻訳が必要になるか?
継続的に翻訳をお願いする場合はコーディネーターとの関係性が非常に重要になってきます。関係性が深まれば、より精度の高い翻訳が可能になります。
翻訳会社へ依頼する前に確認すべき事項
翻訳会社を選ぶ上でのポイントを抑えておけば、納得のいく会社選びができます。同時に、依頼する前に確認しておくべきこともいくつか存在しますので、そちらもぜひ押さえておきましょう。
対応言語や内容を確認しよう
翻訳会社を選ぶ際は、あなたの求めている翻訳言語に対応しているかどうかを確認しましょう。
対応言語を1つに絞って品質を高めている会社もあれば、60か国以上の言語に対応している会社も存在します。
あなたが求める翻訳言語に対応している会社を探す必要がありますね。
また内容の専門分野によっては依頼をうけてもらえない場合も…
以下に記載するのは専門分野のごく一部です。
- 金融・経済・会計
- 観光
- 環境・エネルギー
- 保険
- 教育
- 不動産
- 医療・医学・薬学
- IT
- 技術・工業
- 書籍・漫画
- 法律
- ビジネス文書
- マニュアル・説明書
- パンフレット・カタログ
などなど、この他にも様々な分野が存在します。
分野によっては取り扱っていない翻訳会社も存在するので、翻訳したい原文の分野からも翻訳会社を厳選しなければなりません。
文章のボリュームを確認しよう
文章のボリュームが多すぎることで、ハイボリュームの追加料金がかかる場合があります。
逆に、文章の量が少なすぎる場合にはミニマムチャージ(最低基本料金)がかかってしまう場合がほとんどです。
ハイボリュームにも対応可能な会社や、あまりにも文章の量が少ない場合はクラウド型マッチングサービスで依頼するなどの工夫をするとコストを抑えられます。
追加サービスやオプションを確認しよう
- 翻訳
- ネイティブチェック…翻訳言語を母語とするネイティブチェッカーが翻訳文におかしな表現や内容がないか確認し、適宜修正する
- プルーフリーディング…ネイティブチェック後の翻訳文と原文を比較し、誤字・脱字・内容のズレは無いかを確認する
翻訳の流れは上記のようになっています。
ネイティブチェックやプルーフリーディングを行うことでより精度の高い翻訳文に仕上げることができますが、これらの校正がオプションとなっている翻訳会社も少なくありません。
より翻訳文の質を高めるためにも、依頼前に追加サービスやオプションをチェックしておきましょう。
納品スピードを確認しよう
翻訳会社や文章のボリューム、内容の専門性や翻訳言語によって納品スピードは異なります。
急ぎの依頼をしたい場合はスピード納品や特急納品と言った追加料金が発生する場合がほとんどです。
コストを抑えたい場合は余裕を持って依頼することをおすすめします。
どうしても急がなければならない場合は追加料金を支払うか、クラウド型マッチングサービスを利用しましょう。
無料見積もりや無料トライアルをしよう
翻訳会社とのミスマッチを防ぐために、無料見積もりや無料トライアルなどのサービスを利用しましょう。
無料見積もりとは、事前に翻訳文書を提示すればその内容やボリュームなどから見積もりを作成してくれるサービスです。
特にコスト面でのミスマッチを防ぐことに有用となっています。
無料トライアルとは、事前にトライアル用の原文を提示し、実際に翻訳を行ってくれるサービスです。翻訳文の精度や翻訳会社のスキルを確認することができるため、技術面でのミスマッチを防ぎます。
気になる翻訳会社や、依頼する翻訳会社を何社か決めてこれらのサービスを利用することで比較するといいでしょう。
実績は翻訳会社をはかるものさし!
翻訳会社のページを見れば、いままでの翻訳実績が確認できます。
提示されてない場合は、確認するか、選択肢から外しましょう。
実績は翻訳会社のスキルを測るものさしです。
実績を見れば優良な翻訳会社がおのずと見えてくるはず…!
会社の実績は必ず確認したい項目ですね。
トラブルを防ぐ!翻訳会社選びの注意点
翻訳会社選びで防ぎたいトラブル…。
翻訳会社を決める前に注意点を確認していきましょう。
「格安」には注意しよう
コストを抑えたいあまり、格安の翻訳会社を選んで失敗してしまう場合も…
格安の翻訳会社を利用するのであれば、実績を確認しておきましょう。
無料トライアルができるのであれば、積極的に利用し、その実力を確認しましょう。
翻訳文の品質を落とさないためにも、「安かろう悪かろう」の意識を持つことが重要です。
対応の速さで会社の質を確認しよう
問い合わせメールや無料トライアル・無料見積もりの連絡をしたのちスピーディーな対応を行ってくれるかどうかも翻訳会社を見極めるポイントです。
対応の早い会社には信頼や安心が生まれますよね。
逆に言うと、連絡してから1週間も返答が来ないと実際の対応も蔑ろなのでは?と不信感が生まれます。
このように対応スピードからも会社を評価するといいでしょう。
納品スピードは適正かを確認しよう
翻訳会社や文章のボリューム・内容・分野によっても異なりますが、あまりにも納品スピードが遅い翻訳会社には注意しましょう。
参考までに言語ごとの想定納期を表にまとめます。
言語 | ボリューム | 想定納期 |
---|---|---|
日本語 | 5000文字前後 | 4~5営業日 |
英語 | 3000文字前後 | 4~5営業日 |
中国語 | 6000文字前後 | 5~6営業日 |
韓国語 | 7000文字前後 | 4~5営業日 |
あくまでも参考程度ですが、極端に遅すぎる納品スピードは品質やサービスにも不安が生じます。
あなたの希望納期と翻訳会社の基本納期をすり合わせながら考えることが重要です。
校正・チェックの有無を確認しよう
先ほどご紹介したネイティブチェックやプルーフリーディングですが、翻訳文の質を左右する重要な校正作業です。
オプションとしてあればいいのですが、記載もなく、基本料にも含まれていない翻訳会社があります。
低品質な翻訳になる可能性があるので、十分注意する必要があります。
翻訳サービスの種類
翻訳会社に翻訳を依頼する前に、翻訳サービスの種類について知っておきましょう。翻訳サービスは大きく分けて3つ。クラウド型マッチングサービス・翻訳会社(外注翻訳タイプ)・翻訳会社(社内翻訳タイプ)です。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
クラウド型マッチングサービス
これは、クラウドソーシングと同じように、翻訳者と依頼者を繋ぐサービスです。
クラウドソーシングとは、インターネット上の不特定多数に対して企業や個人が業務を発注(アウトソーシング)するサービスのことです。
クラウド型マッチングサービスのメリットは、コストを抑えられることです。基本的に翻訳会社に依頼すればそのサービスなどに追加でコストがかかってしまいますが、クラウド型マッチングサービスは個人と個人の契約なのでコストを低く抑えることができます。
他にも納品までのスピードが比較的早いこともメリットです。
WEBサイト上で翻訳を依頼すれば、翻訳者が案件を確認し受注する仕組みとなっているため、マッチングも早く、納品スピードも翻訳会社と比較すると早い傾向にあります。
デメリットとしては、品質が落ちてしまう点です。
クラウドソーシングでプロの翻訳者が登録している可能性は低いため、依頼者を見極めなければ求めてる品質の翻訳文は手に入りません。
実績や職歴・学歴などを確認しておく必要があります。
翻訳会社(外注翻訳タイプ)
多くの翻訳会社がこちらに該当します。
依頼者が翻訳会社の担当者と打ち合わせた依頼内容を会社の管理している外注翻訳者に委託するという仕組みです。
基本的にフリーランスで活動しているプロの翻訳者に依頼することがほとんどでしょう。
外注翻訳タイプのメリットは、依頼者が翻訳会社と契約を結べばあとの作業は全て翻訳会社が行ってくれる点です。
依頼者には手間も負担もかからない簡単な方法になっています。
また翻訳可能言語のバリエーションが多い点もメリットです。
デメリットは依頼内容の伝達ミスが生じてしまうことです。基本的に翻訳会社の担当者は翻訳自体に詳しくない場合も多く、翻訳者にバトンタッチする際に依頼者のニーズが明確に伝わらない場合があります。
それによって翻訳文の品質が落ちてしまうことも…。
翻訳会社(社内翻訳タイプ)
翻訳会社の中では、数が少ないタイプです。
社内翻訳タイプとはその名の通り、依頼を受けた翻訳文を社員が翻訳するという仕組みです。
このタイプのメリットは仕上がりの品質が高くなる点です。
依頼者とのすり合わせを実際に翻訳を担当する翻訳者と行うことができるため、こちらのニーズが明確に伝わります。
翻訳に関する複雑な内容もきちんと打ち合わせができるため、ミスマッチが少ないといえるでしょう。
デメリットは、納期に時間がかかってしまう場合があることです。
社内の翻訳者で依頼をこなしているため、急な翻訳依頼などはスムーズに納品対応ができないことが多いです。
また翻訳対応言語が少ない点もデメリットだといえるでしょう。
限られた人数で翻訳を行えば、対応できる言語は少なくなってしまいます。
失敗のない翻訳会社選びをしよう
翻訳会社選びは難しいもの。
あなたのニーズを叶えてくれる会社を選ぶためにも、翻訳会社選びのポイントや注意点はしっかり頭に入れておきましょう。
これらの知識があるだけでミスマッチを防ぐことができますよ!
あなたに合った翻訳会社と出会えますように!
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