世界で3番目に使用人口が多く、様々な国とのビジネスの場でスペイン語翻訳が必要となります。難しい文法やスペイン国内で地域差があるなど、難易度が高い言語です。
それゆえ翻訳会社選びにも慎重になります。翻訳会社マイスターでは会社選びのポイントとして以下の3つの基準を設けました。
- 翻訳の分野は専門的か
- 文章は社内向けか社外向けか
- 継続的に翻訳が必要になるか
翻訳会社マイスターでは翻訳会社22社で徹底比較を行い「品質重視」「コスパ重視」「価格重視」の3つの視点からおすすめの翻訳会社を選定しました。翻訳会社選びに迷っている方はぜひ参考にしてください。
スペイン語翻訳におすすめの翻訳会社5社一覧表
WIPジャパン | 十印 | NAIway | ACN | Accent | |
料金 (日本語⇒スペイン語) | 1文字20円~ | 1文字28円 | 1文字27.5円〜 | 1文字22円〜 | 1文字9円〜 |
料金 (スペイン語⇒日本語) | 1文字24円~ | 問い合わせ | 1文字33円〜 | 1文字26円〜 | 1文字11円〜 |
品質 | 翻訳意図の丁寧な説明あり | 国際標準化機構(ISO)規定に則り、一定の品質を確保 | AI翻訳のアウトプットを、経験豊富な翻訳者がチェック | 学位所有の翻訳者300名以上在籍 | 顧客ごとの翻訳カルテを作成しチーム単位で管理 |
スピード | 4営業日以内 | 不明 | 1週間後 | 1週間後 | 2営業日以内 |
実績 | 取引企業数:累計約7,000社 | 取引企業数:累計3,000社 | 取引企業数:累計10,000社 | 取引企業数:約80社(HP掲載企業のみ集計) | 取引企業数:累計3,000社 |
知名度(検索数) | 170 | 590 | 30 | 10 | 2900 |
翻訳言語数 | 139ヵ国語 | 43ヵ国語 | 50ヵ国語 | 19ヵ国語 | 62ヵ国語 |
担当者の対応 | 複数回ヒアリングあり | 単発依頼は難しい | システマチックな対応 | システマチックな対応 | 送られてきた資料の送付先(企業名)に誤りあり |
総合評価 | フォローアップが丁寧! | 継続なら依頼もあり | 初めて頼む場合はやや不安 | 初めての翻訳依頼となると少し物足りない | 依頼時の確認作業に不安を覚えた |
スペイン語翻訳におすすめの翻訳会社5選
今回は、スペイン語翻訳を依頼するのにおすすめな5つの翻訳会社をご紹介します。料金や品質はもちろん、これまでの実績や担当者の対応などを総合的に評価して作成したランキングです。どの会社も、品質やコスパに優れた会社ばかりですよ。
1.WIPジャパン
料金(日本語⇒スペイン語) | 1文字20円~ |
料金(スペイン語⇒日本語) | 1文字24円~ |
品質 | 翻訳意図の丁寧な説明あり |
スピード | 4営業日以内 |
実績 | 取引企業数:累計約7,000社 |
知名度(検索数) | 170 |
翻訳言語数 | 139ヵ国語 |
総合評価 | 担当者のフォローアップが丁寧に行われており、初めての翻訳でも安心 |
会社説明
翻訳会社「WIPジャパン」は、「もっと理解しあえる世界をつくりたい」という創業理念のもと、世界中の文化や思考・習慣などを翻訳サービスを通じて伝えています。
翻訳サービス以外には、海外リサーチ・オンライン通訳のほか、新型コロナウイルス対策として海外出張代行サービスも展開しています。世界89カ国、414都市に海外在住スタッフを有している、同社の強みであるネットワークをいかしたサービスです。
翻訳言語数については、世界のほぼすべての言語をカバーする139カ国の多言語翻訳を行っており、スペイン語にも対応しています。翻訳のクオリティも申し分なく、一番おすすめできる翻訳会社です。
WIPジャパンの口コミ
毎回かなりの量をご依頼していますが、締切厳守で確実に納品されるので、本当に助かっています。クライアントでも協力企業でもビジネスにおいては、正確かつスピーディーが原則だと思っています。正確な翻訳と、提示した納品日を確実に守っていただいているので、何も言うことはありません。
引用元:WIPジャパン公式HP お客さまの声
2.十印
料金 (日本語⇒スペイン語) | 1文字28円 |
料金 (スペイン語⇒日本語) | 問い合わせ |
品質 | 国際標準化機構(ISO)規定に則り、一定の品質を確保 |
スピード | 不明 |
実績 | 取引企業数:累計3,000社 |
知名度(検索数) | 590 |
翻訳言語数 | 43ヵ国語 |
総合評価 | 継続なら依頼もあり |
会社説明
十印は、1963年に創業した歴史ある翻訳会社です。まだ翻訳サービスが一般的ではなかった時代から、半世紀に渡って企業などのグローバル展開に携わってきました。
技術翻訳からスタートした会社ですが、時代にあわせたサービスを提供するなかで、現在ではIT分野のローカライズで高い実績を誇る翻訳会社として有名です。アメリカ・イギリス・中国・韓国にも拠点があり、外資系の翻訳会社にも引けを取りません。
欧州を意識したローカライズでは、スペイン語を含む「FIGS」が重要とされており、これまでに十印ではさまざまなコンテンツの翻訳を行ってきています。ただ、基本的に単発の依頼は難しいため、継続的に依頼する場合の候補として検討するとよいでしょう。
十印の口コミ
課題:英語以外の言語を海外に依頼しているが、手直しに手間がかかっている。
ソリューション及び結果:ゲームに強い各国語の協力会社を統括して翻訳するネットワークを構築した。お客様からいただいた遷移図を元に、厳重なセキュリティーの中でネイティブが実際にプレイしながら翻訳することで、ゲーム内容も十分理解して翻訳できた。バグレポート、修正案の提出を繰り返し、納得いただけるまで何度もテスティングを重ねることで結果としてご満足いただける翻訳を提供できた。
引用元:十印公式HP 事例(国内大手ゲームメーカー)
3.NAIway
料金 (日本語⇒スペイン語) | 1文字27.5円〜 |
料金 (スペイン語⇒日本語) | 1文字33円〜 |
品質 | AI翻訳のアウトプットを、経験豊富な翻訳者がチェック |
スピード | 1週間後 |
実績 | 取引企業数:累計10,000社 |
知名度(検索数) | 30 |
翻訳言語数 | 50ヵ国語 |
総合評価 | 初めて頼む場合はやや不安 |
会社説明
NAIwayは、AI翻訳のアウトプットを経験豊富な翻訳者がチェックする翻訳サービスを提供している翻訳会社です。AI翻訳&チェックを行っているのは日英翻訳のみですが、新しい時代を感じられる翻訳サービスの技術を持っている会社として、高い評価を得ています。
これまでの取引実績は実に1万社以上を数え、英語やスペイン語・ポルトガル語などの欧州言語、中国語・ベトナム語などのアジア言語にも対応可能です。
世界20カ国以上の国と地域で公用語として話されているスペイン語翻訳においては、中南米やスペインなどの地域にあわせた自然な翻訳を行います。料金設定は比較的高めですが、高品質翻訳・品質チェック・アフターフォローがすべて含まれており、検収期間内は追加料金なしで修正可能です。
NAIwayの口コミ
2009年から長期に渡り、多言語でのWEB制作の翻訳を依頼しております。英語は勿論のこと、ポーランドやハンガリーなどの欧米、フィンランドやノルウェーなどの北欧などの、他社では依頼できないマイナー言語にも幅広く対応してくれます。急な依頼の際にも対応が早く助かっています。またクライアントから、納品後に誤訳などの申し付けもないので信頼しています。
引用元:NAIway公式HP お客様の声
4.ACN
料金 (日本語⇒スペイン語) | 1文字22円〜 |
料金 (スペイン語⇒日本語) | 1文字26円〜 |
品質 | 学位所有の翻訳者300名以上在籍 |
スピード | 1週間後 |
実績 | 取引企業数:約80社(HP掲載企業のみ集計) |
知名度(検索数) | 10 |
翻訳言語数 | 19ヵ国語 |
総合評価 | 初めての翻訳依頼となると少し物足りない |
会社説明
ACNは、2000年に設立された翻訳会社で、論文翻訳・技術翻訳サービスを展開しています。取り扱い分野は、医学・薬学などの医療系、化学・物理学などの科学系や法律・経済系まで幅広い分野に対応可能です。
翻訳は、各分野において修士または博士の学位を取得し、海外ジャーナルへの投稿経験がある翻訳者が担当します。その数は300名を超えており、経験豊富で各分野に精通した翻訳者が揃っています。翻訳の際には必ずネイティブチェックを行っており、翻訳料金に含まれているので安心です。
また、初めてACNを利用する方は、翻訳料金が30%OFFとなるキャンペーンを実施しています。お試しで依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
ACNの口コミ
海外との取引契約書の制作から商品の細かい取り扱い説明文に至までその正確さと丁寧な仕事から10年近くご利用させていただいております。その他にもビジネス文書における英和翻訳と和英翻訳をお願いしており海外へ提出する書類も多いのですがどれも非常に高いクオリティで解りやすくまとめられています。ワードやパワーポイントにおけるデータで依頼した際も基のデータを活かしイラストの位値なども忠実に守って制作して頂きそのまま修正なしで使用出来る程のクオリティです。一度急ぎの際他社に依頼をしたところリライト(修正)する箇所が多く二重に時間を費やしてしまい改めてACNさんの良さを実感しました。無理な突然の依頼でもクオリティが落ちることなく納期に於いても素早く対応してくれます。アフターフォローに関しても納品後も敏速に対応してくれますし、担当の方と直接お話させていただけるのも非常に心強いです。
引用元:ACN公式HP お客様の声
5.Accent
料金 (日本語⇒スペイン語) | 1文字9円〜 |
料金 (スペイン語⇒日本語) | 1文字11円〜 |
品質 | 顧客ごとの翻訳カルテを作成しチーム単位で管理 |
スピード | 2営業日以内 |
実績 | 取引企業数:累計3,000社 |
知名度(検索数) | 2900 |
翻訳言語数 | 62ヵ国語 |
総合評価 | 依頼時の確認作業に不安を覚えた |
会社説明
Accent(アクセント)は、ことばをつなぎ、人々をつなぐことを事業使命(ミッション)としている翻訳会社です。翻訳言語は、英語やドイツ語、スペイン語など62カ国語に対応しており、IT関連・法律・医療・バイオなど、あらゆる分野の知識を持った一流翻訳者が揃っています。コスト面の優秀さも兼ね備えており、業界最安クラスです。
スペイン語翻訳においても、各分野のスペシャリストが翻訳を行い、スペイン語を使用している20カ国にあわせて臨機応変に対応可能です。また、DTPまでのダイレクトサービスによりスムーズに業務に利用できるため、もうスペイン語のフォントの扱いに悩むことはありません。
Accentの口コミ
Q.どのような原稿に対応しているか?
A.Accentでは一定の品質を担保するために、様々な翻訳・チェックツールを活用しています。従って、原稿は文字認識が可能(画像ではありません)で、翻訳ツールに対応している必要があります。以下のファイルを処理することができます。
・Word
・Excel
・PowerPoint
・TXT
・RTF
・CSV
・HTML
・XHTML
・FrameMaker
・Indesign
引用元:Accent公式HP FAQよくある質問
スペイン語翻訳の目安料金
料金は、プランや文書の難易度などによって異なります。ビジネス文書の目安料金は、日本語から訳す場合が1文字13円から、日本語へ訳すと1ワード22円から程度です。
多言語に対応している場合であれば、英語など他の言語からの翻訳も一緒に依頼できます。目安料金としては英語から訳すと1ワード20円程度です。
文字単価以外の料金としては、オプションの追加料や最低受注額が設定されている場合があります。依頼をする場合は、数社の会社に見積もりを取ることをおすすめします。
スペイン語を公用語とする国
スペイン以外に南アメリカやアフリカなど、21つの国や地域で公用語として使用されています。その他の国で使う人も多く、世界で3番目に使用人口が多い言語です。
人口が年々増加している中南米でも使われているため、これからもっと使用人口が増えて翻訳の需要も増すと予想されています。
地域名 | 公用語としている国や地域 |
---|---|
ヨーロッパ | スペイン |
カリブ海地域 | キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ |
北・中央アメリカ | メキシコ、コスタリカ、グアテマラ、パナマ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア |
南アメリカ | ベネズエラ、コロンビア、ペルー、チリ、エクアドル、ボリビア、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ |
アフリカ | 赤道ギニア |
個人によるスペイン語翻訳が困難な理由3選
機械を使用する個人では難しいため、プロに依頼をするのがおすすめです。スペイン語が難しい理由について紹介します。
①難易度が高い直説法と接続法
文法では過去形などの時制以外に、直説法と接続法という2つの法があります。直説法過去完了形など時制の前に付く形で使用しますが、日本語母語者からすると高難易度です。
直説法と接続法の2つは使用するシーンが似ているため、スペイン語の知識が十分にある、もしくはスペイン語ネイティブでなければ正確に使い分けるのは難しいでしょう。
②動詞の活用が多い
最も困難だといわれるのは、動詞の活用が多いということです。1つの動詞に対して約80の変化形があり、さらに規則動詞3種類と不規則動詞もあります。
動詞を適切な形にするためには、何度も何度も使用して覚えていく必要があります。知識が乏しい状態で翻訳をしても、動詞の活用でつまずいてしまうでしょう。
③地域によるスペイン語の違いが大きい
スペイン国内がターゲットの場合は、標準語に訳すだけで十分ではありません。スペイン国内では地域による言語の違いが大きく、ターゲット地域に合わせた翻訳も必要になる場合があります。
それぞれ語彙や文法、発音などに違いがあります。ターゲット地域に合わせることは、個人では困難です。ターゲット地域の言語に対応している場所を選ぶようにしましょう。
カスティーリャ語
カスティーリャ語は、世界中でスペイン語と呼ばれている言語です。スペイン国内で最も使用されている言語で、基本的に翻訳会社が使う場合はカスティーリャ語に属します。
カタルーニャ語
カタルーニャ語は、バルセロナがあるカタルーニャ州やバレンシア州などで使用されており、カタラン語とも呼ばれます。発音や語彙が標準語(カスティーリャ語)と大きく異なります。
例えば、おはようを標準語で表現すると”Buenos días”ですが、カタルーニャ語では”Bon dia”になります。
発音では母音の数が8つと標準語よりも多いなど違いがあるため、カタルーニャ語と標準スペイン語で会話をすると、意味が通じない場合があります。
バスク語
バスク語はスペインとフランスにまたがるバスク地方に住むバスク人に使用されており、他の言語と系統関係が立証されていない孤立した言語です。バスク語でおはようは”Egun on”となり、標準語とは異なります。
バスク語はさらにバスク地方の村によって方言があるため、標準語として標準バスク語が制定されています。バスク地方の文書を依頼する際は、標準語なのか、バスク語なのかを指定する必要があります。
ガリシア語
ガリシア語は、スペイン北西部のガリシア州で使用されている言語です。スペイン語にも似ていますが、どちらかといえばポルトガル語からの影響の方が大きく、ポルトガル語に似ています。
ガリシア語でおはようは”Bos días”となり、こちらも標準語とは語彙が異なります。その他に文法や発音なども違うため、ガリシア州が翻訳ターゲットの場合は注意が必要です。
ビジネスシーンにおけるスペイン語の需要
経済発展中の中南米でも使用されているスペイン語は、今後ビジネスシーンにおける需要が増加すると予想されています。また、公用語としていない国々でも広く使用されており、必要となる機会も多くなります。
スペイン政府によって設立されたセルバンテス文化センターによると、アメリカにおけるスペイン語人口数が世界で2番目になり、今後アメリカ国内で話す人の数はさらに増加していくと予想されています。
そのため、スペインや中南米のビジネスだけではなく、アメリカ国内でのビジネスでも今後の需要は増えていくでしょう。
地域差に対応できる翻訳会社の見つけ方
既に当記事で紹介したように、スペイン国内での言語の差が激しいのが特徴です。通常のビジネスであれば標準語への翻訳で十分ですが、ターゲット地域の言葉に訳した方が良い場合もあります。
標準語ではなく、ターゲット地域の言葉に訳したい場合は、スペイン語の地域差に対応できる依頼先を見つける必要があります。
ターゲット地域の翻訳実績
特に指定がない場合は、標準語であるカスティーリャ語に翻訳されます。しかし、ガリシア州など独自の言語がある地域がターゲットの場合は、標準語では不十分なことがあります。
バスク州やガリシア州がターゲット地域であり、それぞれに合わせた言葉に訳したい場合は、ターゲット地域での実績がある会社を選ぶようにしてください。
ターゲット地域のネイティブスピーカー
バスク語やガリシア語などは、標準語とは語彙や文法などが異なるため、できればターゲット地域のネイティブスピーカーが翻訳者、もしくはチェッカーとして所属している会社がおすすめです。
スペイン語に対応していても、ホームページにバスク語やガリシア語への対応について記載されていないことがほとんどです。
そんな場合は直接、依頼先に「ネイティブスピーカーがいるか」「ターゲット地域の言語に対応できるか」ということを問い合わせてみてください。
地域に合わせたスペイン語翻訳を依頼しよう
スペイン語は多くの国で使用され、翻訳の需要も増加している重要な言語です。スペイン国内では地域差も大きいスペイン語は、信頼できる翻訳会社に依頼をするのがおすすめです。
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